神奈川県川崎市にある、JR南武線平間駅前が無法地帯のようになっていて大変危険だとニュースになっています。
踏切が開くのを待ちきれない人々が、遮断機をくぐっていくのです。
なぜこのような危険な行動をしてしまうのでしょう。
川崎市の、JR南武線平間駅前が無法地帯になっている様子や、原因などについてみていきます。
川崎市JR南武線平間駅前の開かずの踏切が無法地帯
通勤ラッシュの混雑している時間帯、遮断機が下がっていてもくぐっていく人が相次ぐなど無法地帯になっているとニュースになっています。
朝の通勤時間帯。神奈川県川崎市にあるJR南武線平間駅前が無法地帯のようになっています。踏切の遮断機が下りているにもかかわらず強行突破する人が続出。さらに車が大渋滞。実は、JR南武線平間駅前の踏切で待ちきれない人たちが、日常的に遮断機を潜り抜けるなど深刻な問題になっているというのです。いわゆる開かずの踏切です。実際、遮断機が下りてから上がるまでの時間を計ってみると、遮断機が上がるまで約13分もかかりました。そして、やっと遮断機が上がったと思ったら…。上がったと思ってもすぐさま遮断機が下りてきます。通勤ラッシュ時の1時間で上りと下り、合わせて40本以上の電車が運行しているためです。
出典元:テレ朝ニュース
JR南武線平間駅前では遮断機が下がってから上がるまで13分もかかってしまうこともあるほど
朝の通勤の時間帯に遮断機がなかなか開かないのです。
開かずの踏切で強行突破する人が後を絶たない
踏切が開くのを待ちきれない人が、遮断機をくぐりぬけていきます。
踏切が開くのを待ちきれない人々が、日常的に遮断機をくぐり抜けているのだ。中には、自転車で線路内に侵入する男性や、小さな子供を連れて渡る母親もいた。閉まりかけの踏切に突っ込んだ自動車の後部に遮断機がぶつかるケースもしばしば発生している。
「遮断機をくぐり抜ける人のほとんどは、駅構内に向かっています。ここはいわゆる『開かずの踏切』で、一回渡り損ねてしまうと、次に開くまで20分以上も待たされる。そのため、無理にでも通ろうとするのです」
出典元:FRIDAYデジタル
開かずの踏切は、20分以上待たされてしまうこともあるため、遮断機が下がっていても渡ってしまうようです。
平間駅には線路を挟んだ東側に1つしか改札口がありません。
西側に住んでいる人が駅に行くには、踏切を渡らなければ駅にいけません。
迂回路として、500m先に歩道橋があり、市は駅の南側にある歩道橋への迂回を勧めています。
しかし、歩道橋を利用しようと迂回すると10分以上のロスに。
踏切を渡れば1分ほどで駅に行けるため、歩道橋を利用する人は少ないといいます。
鉄道ジャーナリストの方は
「平間駅の場合、遮断機が下りてから電車が来るまでに結構な時間がかかっています。通行人の多くは、発車までに時間がかかる各駅停車の時だけ渡る一方で、急行の時は渡らないようにしている。彼らは自分たちなりに、安全かどうかを考えているのだと思います」
と話していますが、とても危険です。
原因は人口増加
なぜこのような状態になってしまったのでしょう。
原因は、近年人気の武蔵小杉のタワーマンションの建設に伴い人口が増加。
JR武蔵小杉駅の利用者は10年前に比べて、約2倍に急増しているといいます。
人口増加に伴い、JR南武線のダイヤが過密化したのが一因だとみられているのです。
遮断機をくぐって渡ることに法律的な問題はないのでしょうか。
詳しい弁護士さんは下記のように話しています。
「遮断機が閉まっている状態で踏切に侵入することは、法律で禁止されているので、1万円以下の科料に処される可能性があります(鉄道営業法第37条)。また、立ち入りによって電車が遅延した場合、鉄道会社から損害賠償を請求されることも考えられます」
解決策は
このような開かずの踏切は改善されるのでしょうか。
川崎市役所の道路整備課の立体交差担当課長は
「6年ほど前から、JR東日本とは本格的に改善のための話をしています。解決策として、立体交差を導入して踏切を無くすことを検討しており、来年の後半には正式に認可の手続きが始まる見込みです。工事に着手するのは、それ以降になるでしょう」
と話し、滞りなく工事が進めば、立体交差は21年後の2040年にの完成予定です。
JR東日本・横浜支社の広報部は
「踏切で警報機が鳴り始めたら渡らないように喚起するポケットティッシュを配ったり、ポスターを貼ったりしています」
回答しています。
まとめ
JR南武線平間駅前の開かずの踏切について調べてみました。
解決策として、立体交差を導入するとのことですが、完成予定は21年後です。
その前に簡易改札を増やしたり、
駅に電車が止まってる段階では踏切は閉じないなど
改善するところもあるのではないでしょうか。
事故がおきてからでは遅いです。
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