2019年10月2日、渡鬼の愛称で親しまれている国民的ドラマ『渡る世間に鬼ばかり』で親子を演じていた俳優のえなりかずきさんが、女優の泉ピン子さんとの共演を拒否していることを、橋田壽賀子さんが週刊文春の取材で告白し明らかになりました。
えなりかずきさんと泉ピン子さんの間に何があったのでしょうか。
2019年は共演なし
1990年から続いている国民的ホームドラマ『渡る世間は鬼ばかり』
どこの家庭にも起こりそうな嫁姑問題、親子問題などがリアルに描かれているドラマでした。
泉ピン子さんは主人公の小島五月役。
えなりかずきさんは五月の長男、眞を演じていました。
2人は親子役を演じているのに、2015年の放送を最後に、それ以降は共演をしていませんでした。
2019年9月16日に放送された特番でも、2人が同じシーンに登場することはありませんでした。
えなりかずきが泉ピン子と共演NG
脚本家の橋田壽賀子さんが、『週刊文春』の取材に答えています。
【えなり 泉ピン子との共演拒否】https://t.co/aDtyQRnjcl
「渡る世間は鬼ばかり」で、俳優のえなりかずきが女優の泉ピン子との共演を拒否していることを、脚本家の橋田壽賀子氏が明かした。「(泉ピン子と)一緒に出るとえなり君は発疹が出たり、おかしくなるんですって」。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 2, 2019
「(泉ピン子と)一緒に出るとえなり君は発疹が出たり、おかしくなるんですって。それを聞いて、私、えなり君にものを言うのも嫌なのね。そういう申し出をすること自体、私は頭にくる」
さらに橋田氏はこう語る。
「肝心の嫁姑問題は絶対にできない。母親と息子のマザコンみたいなものさえ書けない。アホみたいな話ですよ。役者がケンカしてるから、書けないって」
また、橋田氏が訊いたところ、泉ピン子は「イジメた覚えは全くない」、「嫌われたらしょうがない」と言っていたという。
えなりに取材を申し入れると、マネージャーの母が「こちら何もわかりませんし、お答えすることはできませんので」と回答した。
小誌の取材に、泉ピン子のマネージャーは「『(えなりの共演NGについて)そういう話があるんだけど、そんな事ないのにね』と本人から聞いています」と答えた。
出典元:文春オンライン
えなりかずきさんは、泉ピン子さんと一緒に出ると湿疹が出たり、おかしくなってしまうとのこと。
えなりさんは小さい頃から、長いセリフを話さなければいけなかったり、泉ピン子さんと一緒にいることで子役時代からなにか嫌なことやストレスがあって、それが体に出てしまうようになったのでしょう。
文面をみただけだと、なぜか橋田壽賀子さんが怒っているようにも感じます。
自分が描きたい作品が書けないことに怒っているのでしょうか。
湿疹が出てしまう
橋田壽賀子さんによると、えなりかずきさんは泉ピン子さんと一緒に出ると湿疹が出てしまったり、おかしくなってしまうのだといいます。
しかし、橋田さんはえなりさんから直接聞いたわけではなく、
プロデューサーの石井ふく子さんから聞いたそうです。また、だから一緒にしないでとも付け加えられたという。
しかし、橋田さんは
「どうして男のくせにって思ったんですけども、まぁ石井さんがそうおっしゃるから。どうしても顔を合わせると、発疹が出る、おかしくなる、それくらいピン子ちゃんのことが嫌いになっちゃったって」
「そういう申し出をすること自体、私は頭にくるから、理由も聞かないんです。とにかく一緒に出るのが嫌、セットが一緒になっても困る、同じ日に本番になるのも困ると。控室で会ったり、廊下ですれ違ったりするから。会うと病的に拒絶反応が出るみたいですね」
出典元:文春オンライン
と理由が全然かからないとし、えなりさんとは会っていないそうです。
えなりかずきと会っていない
橋田壽賀子さんは、そんなことがあったからなのか、えなりかずきさんとは
しばらく会っていません。
「(11年に)連続が終わってからです。単発のときに、やだって言い出したんです。別に会わせなきゃいいかと思って、同じセットで(出演シーンを)書いたんですよ。そうしたら、これもダメだって言われたことがありましたね。だからいつも、上司のところ(眞の職場)に行くよりしょうがないんですよねぇ(笑)」
出典元:文春オンライン
過去の放送では、五月が眞の職場を訪ねるも不在。
眞の自宅へ行き、つわりで苦しむ眞の妻のお節介を焼く。
帰宅後、それを知った眞は「もう家に来ないでくれ」と、なぜか父の勇(角野卓造)に伝言を頼んでいた。
と共演はしていませんでした。
今年の特番でも、親子の共演はありませんでした。
橋田さんは
「そうなんですよ、いつもいないようにしなきゃいけない。だから一番芝居になる肝心の嫁姑問題は絶対できない。母親と息子のマザコンみたいなものがあるはずですけど、それさえ書けない。それが一つの枷(かせ)になって、ちゃんと組み込んで作ってはいるんですけども、ライターにしてみれば、アホみたいな話ですよね。役者がケンカしてるから、書けないって」
出典元:文春オンライン
と役者がケンカしているから嫁姑問題や親子関係が書けないと告白しています。
泉ピン子はどう思っているのか
泉ピン子さんはどう思っているのかと聞かれると
「ピン子ちゃんに訊いても、『私はただ育ててる、育てるってつもりもないけど』。先輩だから、いろいろ口出しますよね。『仕方ない。イジメた覚えは全くない』って。イジメるはずないですもんね。ずっと自分の子供(の役)だから」
「嫌われたらしょうがないわ。向こうがどう受け取っているかわからないから」
出典元:文春オンライン
と意外にも泉さんは怒っていないようです。
しかし、先輩から言われたことをいじめだとは思わないと、なぜか橋田さんが激怒。
降ろしたらいいとまで言ったが、石井さんからえなりさんを降ろすわけにはいかない、上手く書いてといわれてしまったそうです。
なかなか簡単にはいかないようで、えなりさんを説得してもえなりさんの母親が絶対にダメと話していると言います。
また泉ピン子さんのマネジャーは共演NGについて、
「『そういう話があるんだけど、全くそんなことないのにね』と、本人からは聞いています」
出典元:文春オンライン
と共演NGはないと話しています。
泉ピン子対えなり一家?
えなりかずきさんは個人事務所で、父親が社長、母親がマネージャを務めています。
えなりさんは、成人するまで10坪の2DKのマンションの襖を外してひと続きとなった部屋に、両親、弟と4人が並んで寝る暮らしをしているほど、家族の結束力はかたいのです。
泉ピン子さんは子役のえなりさんをとても可愛がっていたそうです。
ずばずば言う泉さんなので思っていることをなんでも言ってしまいます。
その現場には、マネージャーである母親もいつもいて、泉ピン子さんの様子もみていました。
「泉さんは、子役のえなり君を猫っかわいがりしていました。えなり君も『シャツをズボンの中にインしろ』と言われた話をよくしますけど、そのくらい可愛がっていた。ただ、泉さんは歯に衣着せぬタイプなので、思っていることを何でも言っちゃう。でも、えなり君だって、だんだん大人になる。そうすると、付き添っているお母さんには『うちの子も、もう大人なのにおかしい』という思いがあって、泉さん本人には言わないけども、周囲にグチをこぼすことはありました。それが積もり積もって……」
出典元:文春オンライン
泉ピン子さんは「この業界では(一家の生活がえなりの肩にかかっているのは)気をつけた方がいい」とアドバイスしたこともあったそうです。
段々と積もり積もって、母親が我慢できなくなっていったことが原因のひとつなのではないかとも見られています。
えなりさん本人も、母親もこの件に関しては一切取材に応じていません。
石井ふく子は?
石井ふく子さんは
2人の共演はNGではない
2人の共演もありうると取材に答えています。
しかし、橋田さんは、
「もう永久にダメでしょうね。もし書くとしたら、離れたまま書くと思いますね」
出典元:文春オンライン
とかなりお怒りモード。
今後どのような展開になるのでしょうか。
橋田壽賀子に批判
しかし、本人でもないのに橋田壽賀子さんが、真相を告白したことにより
橋田さんに批判の声が上がっています。
えなりさんはそもそも、なりたくて湿疹や体調不良に陥っているわけではありません。
体に症状が出てしまうほど過去に何かしらの強いストレスを感じていたのだと思います。
橋田さんは、自身が描きたい作品が書けないと怒っているだけに見えます。
本人は一切何も話していないのに、橋田さんがここまで発言する理由があるのかと不思議に感じます。
やはり橋田さんが考えているような作品を書くことが出来ないことで、その矛先がえなりさんに向いているようにしかみえません。
まとめ
えなりかずきさん自身もきっと悩んでいるのではないかと思います。
子役から活躍してきたゆえに、何かしらのストレスがあったりしたはずです。
それが体に出てしまうのは、本人を責めても仕方ない事です。
それを橋田壽賀子さんが、話すことも、怒ることも違うのではないかと思います。
いくら人気ドラマだからと言って、書くのが難しいならもう終わりにしてもいいのではないでしょうか。
役者さんを変えるとか、何かしらの方法もあるはずです。
渡鬼にこだわらずに、他のところでお互いに活動していけばよいのではなかと思うのですが、
そんな簡単な話ではないのでしょうか。
体に症状が出てしまうのに、そこは責めることではないし、わざわざ告白する必要があったのかと
残念な気持ちになりました。
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